兵庫県へ要請書を提出しました。
staff-Fujiwara２０２２年１１月１日、兵庫県弁護士会、兵庫県精神医療人権センターをはじめ、関係７団体は、兵庫県に対し、神出病院暴行虐待事件に関連し、経営法人である兵庫錦秀会に対する指導・監督権限の行使を求める要請を行いました。
神出病院に設置された第三者委員会は、今年５月、調査報告書を公開。報告書は、籔本雅巳前理事長が、法に定められた評議員会の決議を経ることなく、年間２億５千万円にのぼる理事長報酬を得ていたこと等を医療法違反にあたるとして、法人への返還を提言しています。今回の要請は、第三者委員会による提言が履行されるよう、県に対して指導・監督権限の行使を求めたものです。
医療法は、第５４条で、医療機関による剰余金の配当を禁じています。神出病院では、籔本理事長が莫大な不正利得を吸い上げる一方で、温水も出ない、冬は零下まで室温が下がる、カビだらけといった劣悪な療養環境が放置されてきました。また、ベッドは常に満床にするよう求められ、そのため、内科転院が必要な患者も転院を許されず、死亡退院が退院全体の４割を占めていました。このような営利第一の病院経営こそ、暴行虐待の蔓延をもたらした最深の根拠であり、籔本前理事長による不正利得の返金は、患者の人権を回復する上で欠かすことのできない前提条件であると言えます。
県からの回答は１１月末に予定されています。人権センターは、今後も関係７団体と連携し、兵庫県行政による適正な指導・監督を求めていきたいと思います。
市民の皆様のご支援を何卒よろしくお願いいたします。
＊提出した要請書は、下記よりご覧ください。
【各社報道リンク】
ＮＨＫ https://www3.nhk.or.jp/lnews/kobe/20221101/2020020033.html
サンテレビ https://youtu.be/JoYTBCQfo4o
神戸新聞 https://www.kobe-np.co.jp/.../sougou/202211/0015772177.shtml
関西テレビの報道 https://www.fnn.jp/articles/-/439136
